マイケル・バリーは、2008年の米国住宅市場に対する先見の明ある売り注文で有名になったヘッジファンドマネージャーであり、今月初めに米国証券取引委員会(SEC)に対してサイオン・アセット・マネジメントの登録を解除したにもかかわらず、取引活動を継続していることを確認した。
ブルームバーグへのメールで、バリーはサイオンは本質的に友人や家族のためのファンドであり、外部投資家を募って拡大することを意図したものではなかったと説明した。「私は他の人たちのようにそれを宣伝しなかったし、知らない投資家を引き入れて資産を拡大するつもりもない」と彼は述べた。「最初にサイオン・キャピタルを運営し始めたときに経験したのと同じトラブルを繰り返したくない」
自己資金での取引は継続
バリーは、自己資金の運用は継続しており、市場で活動していることを強調した。また、X(旧Twitter)で11月25日に「より良いことに取り組む」と書き込み、新たな事業への着手を示唆し、次の動きについて憶測を呼んでいる。
バリーが最初のサイオン・キャピタルを閉鎖した後、2013年に設立されたサイオン・アセット・マネジメントは、その規制当局への提出書類(13Fなど)が長らく注目されてきた。今月初め、同ファンドはNVIDIA(NVDA-US)とPalantir(PLTR-US)での空売りポジションを開示したが、この動きは両銘柄の急落と時期を同じくしていた。提出書類はまた、ハリバートン(HAL-US)とファイザー(PFE-US)でのコールオプション保有も明らかにし、バリーの逆張り的なアプローチを浮き彫りにした。
コンプライアンス負担からの解放
バリーは、登録投資顧問(RIA)としての義務から離れることへの安堵を表明した。「規制コンプライアンスの負担と、私の開示内容に対する広範な誤解から解放されて嬉しい」と述べた。彼は、サイオン・アセット・マネジメントは閉鎖されたわけではなく、今後は外部資金を運用することなく、彼の他の投資事業のための手段として機能すると説明した。
市場コメントとソーシャルメディアでの存在感
54歳となったバリーは、金融界における著名な論客であり続けている。ソーシャルメディアでの謎めいた警告はしばしば議論を呼び、10月下旬に市場が過熱していると示唆した投稿は広く注目を集めた。
『ビッグ・ショート』のモデルとしての彼の評判は、彼の動きが市場を動かし続ける要因となっている。最近のNVIDIAとPalantirへの空売りは、AI主導の企業価値評価に対する彼の懐疑的な見方を浮き彫りにしており、一方でハリバートンとファイザーへのポジションは、エネルギーとヘルスケアを潜在的なヘッジとして重視している可能性を示唆している。
結論
マイケル・バリーによるサイオン・アセット・マネジメントの登録解除は、戦略の変更ではなく、構造の変化を示している。彼は活動を継続し、自己資本で取引を行い、市場ポジションとコメントの両方を通じて影響力を行使し続けている。
投資家にとってのメッセージは明確だ。バリーはもはやRIAのコンプライアンスに縛られないかもしれないが、彼の逆張り的な投資と警告は今後も注目され続けるだろう。11月25日の発表に関する憶測が高まる中、市場は注目している。