4カ月連続の売却
9月22日から24日にかけて、フアン氏は公開市場取引でNVIDIAの普通株22万5,000株を売却し、約4,020万ドルを現金化した。売却価格は1株あたり174.82ドルから184.38ドルの範囲で、9月22日に記録したNVIDIAの史上最高値184.55ドルにわずかに届かなかった。
今回の売却は、6月、7月、8月にも同様に行われた動きに続くものだ。当時、フアン氏はRule 10b5-1取引計画に基づき、1日あたり数万株を売却していた。この計画は3月に発表され、最大600万株の売却を認可するもので、透明性を確保し、インサイダー取引の疑いを避けるために設計されている。
大規模な現金化のパターン
フアン氏の売却規模は際立っている。
- 6月20日から7月18日にかけて、100万株以上を売却し、約2億ドルを生み出した。
- 6月下旬の数日間は、1日あたり5万株から7万5,000株を売却し、1日700万ドル以上を現金化した。
- 6月25日から7月2日までのわずか6取引日で、45万株(7,000万ドル以上相当)を売却した。
- 7月16日から18日にかけて、さらに22万5,000株を売却し、3,800万ドル以上を獲得した。
これは、前年にフアン氏が7億ドル以上を現金化した事前調整済みの売却計画に続く動きだ。2024年6月と7月だけでも、約5億ドル相当の株式を売却している。
依然として主要株主
着実な売却にもかかわらず、フアン氏はNVIDIAの最大の個人株主の一人であり続けている。2024年8月時点で、9,300万株以上を保有しており、これは同社の総発行株式数の約3.5%に相当する。2025年7月の提出書類では、7,400万株以上を保有していることが示されており、共同創業者としての同社への深い関与が続いていることを裏付けている。
NVIDIAの時価総額は上昇を続ける
これらの売却は、NVIDIAの急激な上昇を背景に行われている。4月以降、同社株はグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)への飽くなき需要に支えられ、史上最高値を更新し続けている。同社のGPUは、人工知能モデルからデータセンターまで、あらゆるものを支えている。
9月22日、NVIDIA株は一時1株あたり184.55ドルに達し、時価総額が4兆ドルを突破。世界で初めてこの節目を達成した企業となった。9月24日の取引終了時には株価は176.97ドルで落ち着き、NVIDIAの時価総額は4.3兆ドルとなった。
結論
フアン氏の着実な株式売却は、AI時代におけるNVIDIAの支配的地位が生み出した並外れた富と、経営陣が保有株式を管理するために用いる慎重な計画の両方を浮き彫りにしている。CEOはここ数年で数十億ドルを現金化しているが、残りの保有株式により、彼の財産は引き続きNVIDIAの将来と密接に結びついている。
投資家にとっての教訓は明らかだ:インサイダーが利益を確定する一方で、NVIDIAの軌跡は、世界的なAIブームにおける中心的な役割によって引き続き定義され続けている。